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パルテム・フローリング工法
パルテム・フローリング工法とは、既設の管きょ(下水道管、水路トンネルなど)を 非開削 で更生・補強する製管型の工法です。 
既設管の内周に鋼製リングを組み立て、その内側に高密度ポリエチレンの嵌合+表面部材を設置し、既設管とこの新内部構造体との間に高流動・高強度モルタル(充填材)を注入して “既設+更生材” の複合断面を構築します。 
この工法により、既設管の強度低下・流下性能低下・形状変異(断面非円形・曲がり管など)などの課題を解決することができます。

1)主な特徴・技術ポイント

以下、特徴を整理します。

  • 高強度設計が可能
    鋼製リングを骨格とすることで、既設管の劣化・減肉状態に応じて強度を変えた更生設計が可能です。

  • 断面形状・曲線・門形(半断面)対応
    円形/矩形/馬蹄形などの非円形断面、さらには急曲線部・連続屈曲部・勾配調整が必要な場所にも適用可能です。 

  • 流下性能の向上・維持
    表面部材として高密度ポリエチレン(HDPE)を用い、粗度係数(流速抵抗)を「0.01以下」とする例もあり、既設管の流下性能をほぼ維持またはむしろ向上させることが可能です。

  • 施工環境への配慮
    鋼製リング・部材が分割搬入可能で、特殊装置を必ずしも多用しないため、狭隘なマンホールからの作業または既設施設の流下を止められない状況下でも適用できる設計がなされています。 

  • 強度・水密性の検証あり
    例えば、破壊・減肉したコンクリート管をこの工法で更生後、実測で新管以上の荷重を確保したというデータがあります。 

2)適用範囲・仕様例

  • 適用管種:鉄筋コンクリート管、無筋コンクリート管、石積み、蓋掛け水路など。

  • 適用管径・断面:

    • 円形管:呼び径φ800 mm~φ3,000 mm以上。

    • 非円形管(馬蹄形・矩形等):短辺800 mm以上・長辺5,000 mm以下、施工実績もあり。

  • 施工条件例:

    • 継手段差:円形12 mm~125 mm(管径などによる)

    • 継手隙間:200 mm以下

    • 流水条件(通水施工が可能な場合):管高さ1,500 mm未満の場合水深30 cm以下、1,500 mm以上の場合水深60 cm以下など。

3)施工手順(概要)

  1. 既設管内の調査・清掃・前処理(劣化状態確認・段差処理など)

  2. 鋼製リングを分割搬入・管内に組立て(ボルト結合) → アンカー固定する場合もあり。

  3. 鋼製リングに嵌合部材(高密度PE)と表面部材(高密度PE)を設置。

  4. 既設管と新構造体(鋼製リング+表面部材)との隙間に高流動・高強度モルタル(充填材)を注入して一体化。

  5. 必要であれば勾配調整・断面調整・門形補強などを施工。作業完了後、流下(原水/下水)復旧。

4)メリット

  • 非開削・製管+更生工法のため、地表開口・掘削を抑えられ、交通・地権・地下埋設物への影響を低減できます。

  • 流下性能を維持または向上させるため、管径減少の影響が少ない。

  • 強度設計の自由度が高く、劣化が進んだ管でも新管同等以上の性能へ復元可能。

  • 様々な断面・屈曲・勾配などの施工状況に柔軟に対応可能。

5)注意点・留意事項

  • 施工前調査が重要:既設管の段差・損傷・隙間・流水条件・継手状況・断面変形などを把握しておく必要があります。

  • 適用条件(管径・段差・隙間・流水条件など)を満たしているか確認すること。条件を逸脱すると施工が困難または設計できない場合があります。

  • 更生管として構築された部材・モルタル充填材などの品質管理(モルタルの流動性・無収縮性・注入状況など)が施工性能に直結します。

  • 非開削工法とはいえ、管内作業・資材搬入・充填材注入など技術的・安全的な管理が必要です。

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